こんにちは、加藤工務店です。
桜の便りを聞く季節となりました。春の到来とともに、新しい生活スタイルがスタートする方も多いのではないでしょうか?さて、今回は定年退職を迎えたり、お子さんが独立したりなどで生活スタイルが変化したご家庭の「ご夫婦2人のこれからの暮らし」を快適に過ごす間取りのヒントについて。まだ早いと思われるかもしれませんが、早いうちに整えておくのが元気に過ごす秘訣に。ぜひ参考にしてみてください。
「ワンフロア完結スタイル」が老後の暮らしを軽やかに
子どもたちが独立した後の生活空間は、分散させずにまとめると、生活の動線がコンパクトになり、ぐっと楽になります。2階建て、3階建ての家もワンフロアで生活ができると階段の上り下りがなくなって便利ですよね。おすすめは、キッチン、ダイニング、リビングを1つの空間として、寝室をリビングに隣接させるという間取り。移動の距離が短くなり、ドアも少なくなるので、将来目や足が悪くなった場合でも移動が楽になります。
また、このときバリアフリーにしておくと、転倒しにくくなり、車いすの移動もスムーズになりますよ。スペースが足りない場合には、玄関ホールや廊下を居室空間に広げるというのもありです。
水回りの配置とスペースは?
夜中にトイレに行くときや、お風呂や洗面などの際に、寝室のそばに水回りがあると移動が楽になります。トイレと洗面所をリフォームするのであれば、将来的に車いすなどで利用できるように広くスペースを取っておくとよいでしょう。
また、最近のリフォームではバリアフリー仕様のものが多く、滑りにくい浴用床材などもありますので安心です。スペースが足りない場合は、トイレと洗面台をドッキングさせるという方法もあります。また、洗面スペースを広くとって洗濯物を干すコーナーを設けると、毎日の洗濯も楽ちんになりますね。
ドアも快適生活のポイントに
一般的に部屋のドアは開き戸タイプとなっていて、開け閉めに体を一度交代させたりする必要があり、また、車いすの場合は出入りの際に取り回しの手間がかかります。
引き戸タイプにすると、開け閉めの際の体の移動もなく、取り回しもスムーズになります。
手すりを付けることを考えておく
間取りを変更する際は、ゆくゆく手すりを付けられるように候補となる部分の壁の内部の下地を強化しておくとよいでしょう。自治体によって異なりますが、要支援・要介護などの際に介護リフォームで補助金が使える場合もあり、その際にすぐに取り付けられるための準備をこのタイミングでしておくとよいでしょう。怪我や入院などで急に要支援・要介護になった時は考える時間と余裕がなかったり、何かとバタバタしたりするもの。費用もかかりますので、要支援・要介護の認定よりも事前にプランを立てておくことが大切です。
セカンドライフも安心な間取りのヒントについてお届けしてきました。まだまだ先と思いたいですが、備えあれば憂いなし。健康で快適に過ごせる状態が長く続けられるように、「ご夫婦2人のこれからの暮らし」について考えてみてはいかがでしょうか。