爽やかな風を取り込める「窓」の工夫

こんにちは、加藤工務店です。

木々の新芽がみずみずしく、爽やかな春風を感じる季節になりました。この季節は窓を開けて過ごしたくなりますね。換気をすると気持ちがリフレッシュできるのはもちろん、湿気を追い払うので、ダニ・カビなどが発生しにくくなり、快適な空間の維持にも一役買ってくれます。今回は、住まいの換気に必要な「風の出し入れ」をスムーズにする窓の工夫についてお届けします。

空気の入れ替えには入口と出口が必要

窓の外は爽やかな風が吹いているのに、なぜか家の中に風が入ってこない…そう思ったことはありませんか?部屋に風を通すには、入口と出口が必要です。本来は部屋に入口の窓と出口の窓を設けることが理想ですが、住宅事情によってはなかなかそうはいかないもの。風が通り抜けるような方向の開口部を2か所開けておくだけでも違います。

換気について、YKKのHPで興味深いシミュレーションデータがありました。「開けた窓に対し、風が正面から入ってくる場合に比べ、風が横から吹いてくる場合は、換気効果が半分以下」になってしまうのだとか。換気する際は、風向きに対して正面の窓を開けること、正面から風が入ってこない場合は少し長めに窓を開けておくのがポイントだそうです。

換気しやすい窓の形状

一般的な窓の形状は「引き違い窓」です。実はこの引き違い窓、横からの風を取り込みにくく、この窓1か所を開けておくだけでは換気がしにくいという特徴があります。

↓引き違い窓(イメージ画像)

「縦すべり出し窓」であれば、窓が壁と90度の方向に向かって外側にせり出すように開くので、横からの風を取り込みやすくなります。

↓縦すべり出し窓(イメージ画像)

最近では、既存の窓枠はそのままに、縦すべり出し窓に交換できるタイプの窓もあります。外壁を壊さずに比較的簡単に工事ができるのでおすすめです。

また、ひとつの壁の上下または左右に開口部を設けることで空気の流れができて、換気をしやすくするという方法もあります。

プライバシーや防犯面でも安心の通風シャッターや玄関扉も

最近の戸建ては2階がリビングになっているタイプも増え、1階の窓は閉めていることが多いご家庭や、1階に浴室などの水回りがあったりする間取りのご家庭もあります。

風を通して換気したいけれど、プライバシーや防犯面で心配と思っている方も多いでしょう。

そんな場合には、換気機能のある窓シャッターや、目隠ししながら換気できるルーバーや窓格子を設置するという方法もあります。

↓ルーバー(イメージ画像)

また、玄関ドアでも鍵をかけたままドアの窓が換気できる通風ドアも登場しています。

隣家が近い、間取り変更が難しい、などの環境も踏まえていろいろな窓対策が可能となっています。爽やかな風を取り込める窓や開口部の工夫、ぜひ活用してみてください。

フェイスブック

一覧ページに戻る