こんにちは、加藤工務店です。
大型連休はいかがお過ごしでしたか?爽やかな季節でお出かけを楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。さて、今回は、屋根の無料点検による屋根工事リフォーム業者をめぐるトラブルが増えてきているというニュースについてお届けします。どんな手口で、どんな特徴があるかをまとめましたので、ぜひチェックしておいてくださいね!
訪問販売のリフォーム工事トラブルが増加中
「訪問点検」を持ちかけて、不要な工事を契約させ代金を払わせるなど、屋根工事のリフォーム業者とのトラブルが全国の消費生活センターに寄せられています。
東京新聞の2024年4月28日の記事によると、相談件数の約7割は「屋根」の相談で、点検商法による屋根工事の相談件数は3,240件だった2018年度から2.4倍の7,845件にものぼり、過去最多となっているそうです。
また、警視庁にも屋根工事のリフォーム詐欺の相談が数多く寄せられていて、昨年2023年に受けた相談は一昨年2022年の2.5倍になっているといいます。
画像引用元:「独立行政法人国民生活センター/屋根工事の点検商法のトラブルが増えています-典型的な勧誘トークを知っておくことで防げます!-」より
消費生活センターはこの増加の要因を、コロナ禍の影響で在宅者が増えたことや、近年頻発している台風や地震などでの防災意識の高まりを裏手にとり、それらの不安に付け込んだものと指摘しています。リフォーム業としてお客様に誠実であれ、と日々取り組んでいる弊社としては、このような業者がいることを大変残念に思います。
点検商法の手口と特徴について
狙われやすいのは高齢者のお宅で、実施に消費生活センターに相談した人の7割が60歳以上なのだそうです。戸建てにお住いの高齢の方は、気をつけてください!
点検商法の手口の多くは
・「近所で工事を始めるのであいさつに来た」など突然訪問してくる
・「屋根瓦がずれているので無料点検します」と言ってくる
・カメラやドローンなどで撮影したという写真を見せてくる
・「このままでは瓦が落ちて隣家に迷惑がかかる」と不安をあおる
・急かして不安をあおり、望まない工事を契約させる
・保険金を利用できるというトークもしてくる
というものです。
また、警視庁生活安全総務課による悪質リフォーム業者の特徴として
・地区ごとの営業担当が手当たり次第に一戸建てを訪問
・親切なふりをして不安をあおる
・屋根工事の契約後、さらに外壁補修などの追加工事を契約させる
・ワゴン車ではなく、普通乗用車に梯子を積載している
などです。
訪問を受けてもすぐ点検や契約はしない
過去に弊社でリフォーム工事をさせていただいたお客様からも、訪問業者より屋根工事の指摘を受けて、心配になられて弊社に連絡をいただくことも多々あります。
もちろん私達が確認に行くのですが、これまで本当に屋根に問題があったケースは一度もありませんでした。
他のニュースなどでも、屋根リフォームの悪質な工事業者は、問題のない屋根を点検しているときにわざと瓦を壊したりするという話もあります。ですので絶対にその場で点検するのではなく、十分に検討したうえで他の会社からも見積りをする、もしくは、点検は安心できる業者に見てもらうようにしましょう。
もしかして?と思ったら…
不安になったり、おかしいなと感じたりしたら、消費生活センターや警察などに相談することも可能です。クーリングオフや契約の取り消しができる場合もあります。
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
*公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
住宅のリフォーム工事に関するトラブルや工事費用等に関する相談を受け付けています。
「住まいるダイヤル」:0570-016-100/03-3556-5147
どうぞ皆さま、お気を付けください!