こんにちは、加藤工務店です。
うららかな気候に春を感じますね。これから梅雨入りまで、とても気持ちよく過ごせる時期でもあります。
今回のテーマは屋根材の種類についてです。この時期にお住まいの屋根の塗装や吹き替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
屋根材の種類は大きく分けると4種類
屋根材は大きく分けて粘土系、セメント系、スレート系、金属系の4つがあります。
それぞれどのようなものかを見ていきましょう。
粘土系(和瓦、洋瓦など)
昔の日本家屋に伝統的にも使用されている瓦。この焼き物である瓦が粘度系の屋根材です。
▼特徴
重く厚みがあるので遮音性、断熱性、耐熱性、耐火性、耐久性に優れています。
古くから使われているだけあって、夏は涼しく冬は暖かく、日本の風土にも適している屋根材です。
デザイン性に優れた洋風の瓦もあり、最近は遮熱効果もありながら軽いものも登場しています。
破損しても1枚から交換できるのも瓦のメリットといえるでしょう。
デメリットは重いので地震の揺れに弱く、防風などでずれることがあるという点です。
▼耐久性
50年~100年
▼一般的な価格の目安
8,000円 ~12,000円/㎡
▼メンテナンス
基本不要だが下地材の補修は必要
セメント系(プレスセメント瓦・コンクリート瓦)
砂とセメントを材料として、プレスセメント瓦とコンクリート瓦の2つに分けられます。
▼特徴
衝撃に強く、施工性が良いのが特徴です。寸法の精度も高く、商品によってのばらつきがないため、多く使用されています。
塗装をすることで長持ちさせることも可能です。
粘土系の瓦と同様、遮音性、断熱性、耐熱性、耐火性、耐久性に優れ、夏は涼しく冬は暖かいというメリットがありますが、
和瓦よりも費用が安いのもメリットといえます。
デメリットも和瓦のように地震の揺れに弱く、防風などでずれるという点があるといえます。また吸水しやすく、コケやカビが生えやすい点や、塗装がなくなって素材が露出すると割れやすくなるため、15年おきごとに塗装するなどのメンテナンスが必要であることも覚えておきたい点です。
▼耐久性
30年~40年
▼一般的な価格の目安
6,000円~8,000円/㎡
▼メンテナンスの目安
15年おきごとに塗装
スレート系(コロニアル・カラーベスト)
セメントに繊維質の原料を混ぜて作られた薄さが特徴の屋根材です。
▼特徴
価格も瓦より手ごろで、軽量のため耐震性もあり、耐火性、断熱性が高いので
住宅でよく使用されています。そのため、デザインやカラーバリエーションも多くなっています。
耐久性は高くないものの、耐久性を高めるための塗装が施されているタイプもあります。
デメリットとしては、薄いため、重みで割れやすく、台風などの暴風雨に弱く、隙間から雨水などが浸水しやすい点があります。また、表面がざらざらしているのでコケやカビが生えやすいともいえます。10年ほどで定期的に塗装などのメンテナンスが必要となります。塗装をしない場合は20年程度で吹き替えの必要も生じるということも覚えておきたい点です。
▼耐久性
20年~25年
▼一般的な価格の目安
5,000円~8,000円/㎡
▼メンテナンス
10年おきごとに塗装
金属系(ガルバリウム鋼板)
ガルバリウム鋼板はアルミが織り交ぜられた薄い屋根材です。
▼特徴
アルミが混ざっているので軽くて耐食性、耐火性、耐久性、耐震性があり、加工性にも優れています。トタンに比べて耐熱性、熱反射性が向上しています。
カラーバリエーションが豊富で途端に比べると防錆性も高いという特徴があります。
ただ、その一方で防音性が弱く、衝撃に弱いという面もあります。夏場は断熱対策が必要となることも覚えておきたい点です。
海のそばなどは15年サイクルで塗装が必要であること、また、塗装をしない場合は30年で吹き替えも検討した方が良いでしょう。
また、ガルバリウム鋼板の表面に細かな石粒を吹き付けたジンカリウム鋼板などもあります。ガルバリウム鋼板よりも価格は7,000円~12,000円と割高になりますが、耐久性が高く(40年)、定期的な塗装が不要であるという点が優れています。
▼耐久性
20年~30年
▼一般的な価格の目安
6,000円~9,000円/㎡
▼メンテナンス
海のそばでは15年ごとに塗装
アスファルトシングル
不燃布やガラス繊維であるグラスファイバーにアスファルトを塗装し、表面に石粒を施し、アクリル樹脂で固めて仕上げた屋根材です。
▼特徴
軽量で耐久性、防音性、防水性、防火性に優れています。加工しやすく複雑な屋根の形にも対応できます。表面がざらざらしているのでコケやカビが生えやすいという点があります。
▼耐久性
20年~30年
▼一般的な価格の目安
6,000円~8,000円/㎡
▼メンテナンス
約10年ごとに塗装 商品によって30年メンテナンスフリーのものもあり
いかがでしたでしょうか?
そのほかにもいろいろな屋根材がありますが、一般的によく使用されているものをピックアップしてみました。このほかにも、フラットな屋根(陸屋根)の場合などに使用される材料などもあり、さらに奥深いので、気になる方はぜひ気軽に聞いてくださいね。