こんにちは、加藤工務店です。
先日、関東甲信越地方も梅雨入りが発表されました。雨に打たれる紫陽花の花はとっても風情がありますが、気になるのは家の中のジメジメした湿気ではないでしょうか?
今回は、できるだけ自然の素材を使って除湿機やエアコンなど電力に依存しすぎずに心地よく過ごせる珪藻土と無垢材についてご紹介していきたいと思います。
昔から使用されている天然の素材「珪藻土」
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珪藻土、聞いたことはあるけど漆喰とどう違うの?という方もいるかもしれません。漆喰が石灰岩でできているのに対し、珪藻土とは植物プランクトンの仲間である藻が化石したものです。
漆喰は強度があり、水に強く、自ら固まる性質がありますが、珪藻土は固めるための材料が必要となります。質感としては漆喰がつるりとした仕上がりですが、珪藻土はマットな雰囲気に仕上がるのも特徴です。
珪藻土は、漆喰よりも水には弱いので室外には使いにくい素材ですが、湿度を季節に応じて適切な状態に調整する力が漆喰より高いので、湿気の溜まりやすい室内などに使用するのにはとても適しているのです。梅雨期には洗濯物の部屋干しの機会も多くなりますが、珪藻土が活躍してくれます。
また、アンモニア臭や生活臭などを吸着してくれるのはもちろん、化学物質を含まないため、アレルギー症状に影響を及ぼすリスクもとても低いというメリットがあります。
断熱性が高く、結露などを防ぐ力も備わっているので、窓を閉め切りがちな梅雨の時期ばかりではなく、冬場でも快適な室内環境を保ってくれるので一年を通して活躍してくれる素材といえます。
無垢材の床も調湿性に富んで、足元もサラサラ快適
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フローリングで注目されている無垢材は、そのナチュラルでおしゃれな見た目だけではなく、機能性にも優れています。
一般的なフローリングは、表面に塗料が塗られていたり、合板から作られていたりするものが多いのですが、このようなフローリングには調湿機能は備わっていません。
無垢材は天然木の風合いを残して作られているからこそ、まるで呼吸をしているかのように夏場は湿気を吸収し、冬場は水分を放出してお部屋に適度な湿度を保つことができるのです。また、天然木の素朴な風合いは夏のジメジメ期には素足もさらっとした感触、冬場は柔らかい温もりのある感触で過ごせるのも特徴ですね。
経年劣化を楽しむ素材でもありますので、住むごとに味わい深さや愛着が感じられるという良さもあります。
お手入れが大変なのでは、という疑問にお応えします
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珪藻土と無垢材の調湿効果についてお話しましたが、デメリットもあります。両方とも、水に弱いのでシミや汚れができやすいという点です。とは言え、お手入れはそこまで神経質になるほどではありません。また、色目の濃い材質を選ぶことで目立ちにくくなります。どうしても気になる場合は、珪藻土はシンク周辺などの水撥ねしやすい部分をタイルなどにしておいたり、壁の腰板より上の部分や天井に使用する、というように取り入れる場所や位置などを工夫することでも汚れにくさを回避できます。無垢材はジュースなどをこぼしたら素早くふき取るのは通常のフローリングと変わりませんし、ワックスがけの代わりに必要であればオイルなどで保湿を行います。また、無垢材は床でなくても食器棚やテレビ台などの家具で取り入れるというのも一つの手です。
ナチュラルで心地よく、一年を通して快適さと癒しを与えてくれる珪藻土や無垢材。デメリット以上の魅力を備えているというのも事実です。ぜひ参考にしてみてくださいね。